NUC8i5BEH

Intel NUC8i5BEH VMWare ESXiインストール 備忘録【自宅サーバーリプレース】

はじめに

みなさんは、自宅サーバー生活を有意義に送っていらっしゃるでしょうか。

Kixiは絶望しています。
夏場の電気代に!

デスクトップPCをつけっぱなしにしがちなのもありますが…
古い世代のサーバー機のせいだとも考えて、今回リプレースを行う事にしました。

新旧比較表

パーツ
CPU Core i7 4970 Core i5 8259u
メモリ 32GB (8×4) 64GB (32×2)
SSD1 60GB 2.5in SATA 1000GB Nvme Gen3
SSD2 480GB 2.5in SATA 480GB 2.5in SATA
HDD構成 3TB * 6 (RAID5)
3TB * 1 (BK用)
8TB
3TB * 2 (RAID1)
3TB(BK用)
消費電力(想定) 130w 60w

Intel NUC8i5BEHについて

NUC8i5BEH

このサイズのPCです。
画像を見ての通り、10cm四方くらい、高さも4cm程度しかありません。

この中に、今までの自宅サーバー以上のスペックが詰まっています。

本来は、リビングに置くようなメディアサーバー用途や、モニターの裏に取り付ける少スペースなPC、
場合によっては、工場や町中のディスプレイ広告などで使われているPCです。

自作PC界では「ベアボーン」と呼ばれるこの、CPU、マザーボード、ケースがセットになった商品は、古くから人気があります。

Intel NUC8i5BEHを選択した理由

消費電力が非常に低い

ノート用CPUが乗っており、消費電力が抑えられています。
デスクトップ用CPUとは天と地の差があり、ノートPCと同サイズのACアダプタで動作します。

省スペース

画像の通り、非常にコンパクトです。

HDDケース(4ベイ)の方が遥かに大きいですね。

※下記画像の状態で運用しています。

NUC8i5BEH

机の片隅にあっても、圧迫感がありません。

CPU性能が十分

一昔前(2018年?発売)ですが、未だに必要十分なCPU性能です。
特に、このTDP(28w)で、4コア8スレッドが動作しており、ベンチマーク上も
以前の自宅サーバー(Core i7 4790)に近いスペックが出ています。

→マルチスレッド性能比で、デスクトップ用100wくらいのCPUとあまり性能差はありません。
消費電力は雲泥の差なので、CPUの進化を感じますね…。

4コア8スレッド

特にこの点は重要で、多くの仮想マシンを動かそうと思うとよりスレッド数が多いほうが有利です。

以下の通り、ノート用Core iシリーズ(諸電力※u付き)のシリーズは、第8世代より4コア化しており、マルチスレッド性能が大きく向上しております。

CPU(概要) コア数・スレッド数
第六世代 Core i5 (省電力版) 2コア4スレッド
第七世代 Core i5 (省電力版) 2コア4スレッド
第八世代 Core i5 (省電力版) 4コア8スレッド

※当時のMacBook Pro 13インチは、上記に伴い性能がかなり上がり買い替える人が続出しました。

メモリが64GB載せられる

ネットの情報で、メモリが32GB✕2の64GB載せられることがわかっていました。
仮想化基盤として使う以上、メモリは多ければ多いほど良いです。

Esxi(仮想化基盤)の情報が多少ある

皆さん、お家サーバーとして求めるものは一緒で、省電力、小スペースでハイスペック。
つまりこの「NUC8i5BEH」にEsxiをインストールした人も多少なりとも居るわけです。

技術ブログなど書いている人もいらっしゃるので、調べれば色々な情報が出てきます。

環境構築メモ

自分用に、環境構築した際のメモを残しておきます。

メモリ/SSDインストール

NUC8i5BEH 内部

画像の通り、開けると蓋部分に2.5inSSDを入れるためのスペースがついている。
SATAケーブル等つながっているので、慎重に蓋を持ち上げること。

勢いよく開けると、断線の危険があります。

あけてしまえば、普通に取り付けるだけです。

ネットワークドライバ組み込み

参考

VMware ESXi 7.0 Update 3 on Intel NUC

ざっくり要約して書くと…

1.VMWare Esxi の最新版を落としてくる

割愛

2.NICドライバをダウンロードしてくる

Net-Community-Driver_1.2.2.0-1vmw.700.1.0.15843807_18835109.zip (Community Networking Driver for ESXi Fling)

3.以下のコマンドでISOに組込み

赤字は、最新バージョンによって異なるため、ファイル名に沿って変更すること。

Add-EsxSoftwareDepot .\VMware-ESXi-7.0U3-18644231-depot.zipAdd-EsxSoftwareDepot .\Net-Community-Driver_1.2.2.0-1vmw.700.1.0.15843807_18835109.zipNew-EsxImageProfile -CloneProfile "ESXi-7.0U3-18644231-standard" -name "ESXi-7.0U3-18644231-NUC" -Vendor "virten.net"Add-EsxSoftwarePackage -ImageProfile "ESXi-7.0U3-18644231-NUC" -SoftwarePackage "net-community"Export-ESXImageProfile -ImageProfile "ESXi-7.0U3-18644231-NUC" -ExportToISO -filepath ESXi-7.0U3-18644231-NUC.iso

4.お好みの方法でUSBに焼く

おすすめ
https://rufus.ie/ja/

※新しいBootなんちゃら~に差し替えるか?と聞かれるので、差し替えるとうまくいきました。

最後に

自宅サーバー、CPUスペックはそこまで使われていませんでした…。
その分、省電力・省スペースに振った自宅サーバーに組み替えましたが、かなり満足しています。

なにより、寝室に置いているので、ファンの音がほとんど聞こえなくなったこことが大きいです。

安眠大事。
(そもそも、タワー型サーバーと一緒に寝てる方が異常といえば異常)

みなさんも、掃除機みたいな轟音が鳴り響くサーバーから、静かで省電力・省スペースなNUCに乗り換えてはいかがでしょうか。

NUC8くらいであれば、かなりお安くリプレースすることができると思います。

この夏、電力不足が著しいと思われます。
ラックやタワー型自宅サーバーを運営している方が、NUCに変えるときっと消費電力が落ち、Co2の排出量も激減し、世界が平和になることでしょう。

NUCの自宅サーバー、おすすめです。

それでは!