VMWare ESXiとkusanagiの環境構築まとめ
現在当ブログは、秋葉原で買った1万円台のPCに「VMWare ESXi」と「kusanagi」を使ったWEBサーバーより配信しています。
このまま運用していくと、間違いなく構築時の情報をロストするので、構築メモとして覚えているうちに残しておこうと思います。
※あくまで大まかな構築手順を書き、細かい所は構築時に参考にしたサイトへリンクしたいと思います。
ハードウェアスペック
サーバーの主なスペック | |
CPU | Core i7 2600 |
メモリ | 32GB (8G*4) |
電源 | 500W 80plus silver |
SSD | 60GB(仮想化基盤OS用) 240GB(仮想イメージファイル用) 480GB(仮想イメージファイル用) |
HDD | 3TB NAS 共有フォルダ用 3TB × 6 RAID5 写真等 バックアップ用 3TBx1 |
その他 | チップセットの有線LAN 1000GBit接続 |
秋葉原で1万6千円くらいで買った、Endeavor TY5000Sが元となっています。
※マザーボード、CPU、メモリ等を流用しました。
あとは、家に転がっている余ったメモリ、SSDなどを取り付けて、転がっているケースに突っ込んだだけのものです。
構築前に
ルーターのポート開放は、以下の手順が全て終わってから行ってください。
構築中や、アップデート前、初期パスワード変更前などに攻撃を受ける可能性があります。
VMWare ESXi
ESXiのダウンロード
VMware vSphere Hypervisor 6.7 ダウンロード センター
※ダウンロードにはユーザー登録が必要なので、適当に登録してダウンロードします。
ESXiのインストール
光学ディスクドライブを外していたので、USBにインストーラーを入れます。
光学ディスクドライブがある人は、直接DVDに焼いてもいいと思います。
(サーバー運用時は、電気代的にも使用しないハードウェアは外しておいた方が良いと思います)
USBインストーラーの作成
インストーラーの作成には、フリーソフトの「UNetbootin」を使用します。
【操作】 「①ESXiのダウンロード」で保存したディスクイメージを選択し、書き込み先のUSBメモリを選ぶだけです。
ESXiインストール
これからサーバーにするPCのUSBポートへ差して、PCを起動します。
インストール中には、
- インストールするディスク選択
- rootユーザーのパスワード設定
くらいしか操作するところは無かった気がします。
【注意】
USBポートについて
インストーラーUSBはUSB2.0の穴に刺した方が良さそうです。
USB3.0だと、インストーラーのドライバーが対応しているか不明です。
RAIDについて
BIOSまたはハードウェアRAID以外は不可能だと思います。
先に設定してから、インストールしてください。
※仮想マシン上に複数HDDをマウントして、ソフトウェアRAIDを組む事なら可能です。
仮想マシンにFreeNAS等を入れて、RAIDZを組んだ後、NFSで共有したディスクをESXiで仮想マシン置き場として使う事は可能だと思います。
NICドライバについて
KixiのPCはNICドライバは標準で入っていたので、適当に進めて問題ありませんでしたが、 PCによっては、標準でNICドライバが入っていないと思います。
その場合、インストーラーに対応するNICドライバを入れてからインストールする必要があります。
このあたりを参考にすると良さそうです。
Intel NICを搭載していないマシンにVMware ESXi をインストールする
ESXiの設定
最低限、下記は設定しておいた方が良いです。
固定IP化
サーバーとして扱うなら、DHCPでのIP割り振りは不便だと思います。
方法としては、下記があります。
- インストール後、ESXiの画面から設定する。
- Web Clientから設定する。
細かい設定方法等は、画面を見ればなんとなくわかります。
不安な方は、VMWareの公式ドキュメントを見ると良いと思います。
kusanagi
kusanagi用仮想マシン作成
仮想マシンの作成/登録 から登録します。
kusanagiダウンロード
今回は、kusanagiイメージを登録するため、kusanagiの公式ページよりダウンロードしてください。
CentOS7.2_64_kusanagi7.8.3.ova ※2018年7月時点の最新版です。
kusanagi設定値
設定値をメモとして残しておきます。
当ブログ程度だと、1コアでも十分すぎると思いますが、リソースが余っているので4コア割り当てています。
メモリは4GBで十分なようです。 ※kusanagi公式サイトのメモリも4GBらしい。
2019-08-24追記
下記のような設定に落ち着きました。
複数サイトを動かすなら、メモリ大事。
CPUはそこまで使いません。
kusanagi起動
特に何も考えずに、仮想マシンのパワーオンを押します。
kusanagi初期設定
インストール済のHDDイメージが配布されているため、起動さえできれば何かをインストールする必要がありません。
ただ、環境に合わせていくつか設定を行う必要があります。
公式マニュアル
ただ、公式マニュアル通りでは上手くいかない所もあるため、下記も一緒に参照ください。
VirtualBoxにKUSANAGI for VMwareを入れるまとめ
※該当記事はVirtualBoxですが、仮想マシン起動後のkusanagiの操作は同じです。
「5. yumのレポジトリを更新」に関しては、Kixiが試した最新のkusanagiバージョンでは不要でした。
「7. sshでログインできるようにする」に関しては、KixiはESXiのWEBコンソールとVMWareのリモートクライアントで十分だったため、手順を飛ばしました。
サイト構築はこちら
その他
無償ESXiでの定期バックアップ
vCenerは有償なので、有志が作ってくれたスクリプトで定期バックアップを取ります。
設定方法
VMware ESXiでコマンドやスクリプトを定期実行させる方法&オンラインバックアップ
※上記手順そのままで動きました。
ESXiへHDDをUSB接続する方法
Kixiは、バックアップ用に、USB外付けHDDを使用しています。
そのまま差すだけでは、仮想マシンへパススルーされてしまうため、設定の変更が必要です。
最後に
とにかく手順が多いですが、一度構築してしまうと後が楽です。
例えば、kusanagiをセットアップした後のバックアップを取得していれば、 HDDが死んだときでも、ESXiの再インストールだけで済みます。
※kusanagiの設定は、バックアップを再マウントしただけで復元されます。
それでは!