はじめに
初めて椎名林檎のライブに行きました。
他のライブと比べて圧倒的に変?でしたので、そのあたりの感想を書こうと思います。
椎名林檎 景気の回復 ライブ感想
他アーティストと違ったところ
MCが無い
一番驚いたところは、MCが全くと言っていいほど無かったことです。
(椎名林檎の息子が読み上げる謎の作文コーナーみたいなものはありました)
全体を通して、椎名林檎が喋ったのは数えるほどで、一回あたり一言二言くらいしか観客に語りかけず、全てを音楽で伝えようとしているかのようなストイックさがありました。
同じ埼玉スーパーアリーナで行われた水樹奈々のライブに行ったことがあります。
ファンミーティングのような側面もあり、サイコロを転がす催しが行われるなどライブ以外で休憩パートのような、ファンとの交流パートのような時間がありました。
Aikoなどのライブでも、観客からワードをもらって、Aikoが即興で作詞作曲するなど、ファンとの交流のための時間が設けられる話を聞いたことがあります。
椎名林檎は、まともに休憩すら取らずに(水すら飲んでいる姿すら見せず)ずっと演奏して走り続けて、気づいたら30曲近く演奏してライブが終わっており、
「作品」としてライブを作り上げているように感じました。
楽器隊が豪華
ステージ上の謎の窪みにオーケストラを格納していたり、東京事変のキーボード(伊澤)が来ていたり、サウンドのレベルはかなり高かったのでは…と思います。
ベースはウッドベースでした。
渋い。
その他、感想
会場の音について
2階席だったのですが、
席の関係か右側の方が音圧が強く、少しアンバランスに感じました。
中央席等であれば、きっと問題無かったのだと思います。
また、一部音割れしているパートもありましたが、全体を通して考えると、
音質自体は良かったと思います。
セットリストについて
1.鶏と蛇と豚
2.宇宙の記憶
3.永遠の不在証明
4.静かなる逆襲
5.秘密
6.浴室
7.命の帳
8.TOKYO
9.さらば純情
10.おとなの掟
11.MOON / レベッカ (Cover)
12.ありきたりな女
13.生者の行進
14.ジプシー / あっぱ (Cover)
15.人間として
16.望遠鏡の外の景色
17.メンバー紹介
18.茫然も自失
19.ちりぬるを (with イッキュウ)
20.ドラ1独走
21.タッチ / 岩崎良美 (with Daoko)
22.青春の瞬き
23.自由へ道連れ (with イッキュウ)
24.余裕の凱旋 (with Daoko)
25.ほぼ水の泡 (with もも)
26.私は猫の目 (with もも・イッキュウ・Daoko)
27.初KO勝ち
28.ちちんぷいぷい
椎名林檎の曲自体は、様々な所で流れているためか、ほとんど聞いたことがある、知っている曲が流れました。
やはり最近の曲が多めであったため、もしライブに行かれる方は、Youtube等に上がっている最近の曲を予習して行くと良いかもしれません。(ライブに行くくらいなので、多くの人は履修済かとは思いますが…)
映像について
スクリーンに映し出される映像は、かなりクオリティが高かったと思います。
特に、客席の後ろからレーザーのようなもので、スクリーン上の文字を取消線で修正するかのような演出(会場全体を使った表現)など、他のライブでは見られないものだったと思います。
おそらく椎名林檎の夫(映像ディレクターの児玉裕一)が手がけていると思われますが、
30曲近くあるセットリストで、少しも途切れることなく、異なるエフェクトや演出が流れ続けており、かなりのこだわりを感じました。
Zoomレンズのような演出や、指揮者のネコのパート(実際にネコが望遠鏡を覗くアニメーションなど)でテイストが変わるなど、飽きさせないように考えられていると、感心させられました。
グッズについて
スタッフも訓練されており、恒例のみんなで振る旗などは、開演ギリギリになっても売り切れておらず、相当数の在庫が用意されているようでした。
ちなみに、旗は良心的な金額でした(500円)
最後に
椎名林檎がライブというツールを使って、1クリエイターとしてストイックに突き詰めて表現する場であり、ファンとのキャッチボールのようなものは無く、一方的なようでありながら、なまじクオリティが高いせいで特にそのスタイルで誰も文句は無い…
そんな印象を受けました。
2時間でぎゅっと濃縮されていて大変良かったと思います。
おかげさまで、良い思い出となりました。
また機会があれば、行ってみたいと思います。