期待しても期待しても、きちんと期待の上を行ってくれるシャフトですが、今回は少し手を抜いた感じがしました。
少なくとも偽物語1話2話の作画の方が上でした。
しかし、それも作画だけの話で、
構成や表現なんかもシャフトらしさを全面に押し出した猫物語。
やはり想像通りというか、忍が全て持って行ってしまいましたね。
かわいさという点においても、物語の結末的にも、忍にアドバンテージがありました。
ミスドに全力で食らいつく忍
鷲掴み
ちなみにエロ枠は月火でした。
常時下着姿のブラック羽川もアレでしたけども、個人的には月火でした。
家庭内暴力を振るわれても笑顔の羽川。
今回は、その羽川を救えない話です。
羽川と家族は血が繋がっていない。
母は羽川が二歳の時、今の父親と再婚後自殺。
父親は新しい母と再婚。
家庭に羽川の居場所は無かった。
その上、羽川のその異常性。
家族との溝はもう修復不可能な程に深まっていた。
正しくあり続けようとする羽川は、周りからは気持ち悪がられる、みたいな感じでしたが、こればっかりは本編を見てもらわないと微妙なニュアンスが伝わらないと思います。
何でもできて、何でも知っていて、それでいて必ず正しい。
そんな人と15年間も同じ屋根の下で暮らしていたら気が狂う。と忍野。
正しいから、自分の醜さや不完全さが浮きだってしまう。
父親に殴られた羽川は壁際まで吹き飛び、体を強く打ち付けてうずくまりました。
しばらくたって起き上がり、最初に発した言葉は
「女の子に手を挙げたらダメだよ。お父さん」
誰が悪いのか。誰が正しいのか。
それはきっと親が悪くて羽川が正しいのかもしれない。
でも、そのあまりにも正しい所が気持ち悪いのだ。
と、概ねこのような感じでした。
その後、道端で死んでいた猫を埋めた所から物語は動き出します。
障り猫。
その怪異は大して強くもなく、本来なら取るに足らない怪異だったはず。
しかし、羽川に取り憑いた事でその知力と知識を総動員して人を襲うようになっていた。
忍野ですら手に負えず、結局阿良々木くんが死にかけて、初めて忍が登場。
で一瞬で倒す。
みたいな筋書きでした。
この猫物語で走っていたもう一つのテーマ。
というか、これがメインテーマなのだと思いますが。
それは阿良々木くんの初恋。
羽川が阿良々木くんに「助けて」と言えなかったように。
暦は羽川に「好き」だと伝える事は無かった。
それだけの話でした。
その後、戦場ヶ原と出会って付き合うのですが、それはまた別のお話ですね。
30分アニメ4本分のボリュームで、中々見応えがありました。
気になる人は是非見てください。
羽川ファンは是非。
それでは!