【今更】MacBook 12インチ 2017 レビュー【2024年購入】

なぜ今更 MacBook 12インチを買ったのか

なぜ2024年にもなって、MacBook 12インチを買ったのか?
それは、ストイックなモバイル端末への憧れがありました。

初代MacBook 12インチが出たのは、2015年。
それから、約9年が経過しました。

当時は新卒での入社直後。欲しいデバイスなど買えるはずも無く…
最新のMacBookを指を咥えて眺めておりました。
その後、2017年までマイナーバージョンアップをし続け、12インチのMacBookは廃盤となってしまい、入手する機会を逸してしまいました。

最近は当時憧れていたデバイスも、格安で入手できるようになっています。
そんな中、秋葉原のジャンクショップで、MacBook 12インチ しかも2017年(最終版)が転がっているのを見つけました。

割引もあり、16000円程度で以下のスペックのMacBookを救出することに成功し、今レビューを書いている訳です。

MacBook 12インチ 2017 レビュー

前提として、MacBook 12インチは「ストイックな機種」です。
色んな事にPCを使いたい人には向きません。動画編集などは困難(ストレスフル)だと思います。

レビュー対象のMacbook 12インチ 2017 スペック

CPU Intel Core i5-7Y54
メモリ 8GB
SSD 256GB
重量 920g

一番非力とされる、CPUが1段カスタマイズされています。
できれば16GBモデルが良かったですが、16000円で買ったジャンクなので文句は言えません。

MacBook 12インチ 2017 用途

ブログ執筆 (テキスト入力)

軽くてフルピッチのキーボードが乗っているため、テキスト入力に大変便利です。

確かに評判通りペチペチと音はするものの、入力自体は非常に軽快で、タイピングは慣れでカバーできそうです。

何より、解像度がちょうど良くて、WordPressの管理画面にぴったりの画面サイズです。

これは、実際に作業してみないとわからないと思います。

写真の現像

Sony α9で撮影した写真を現像します。
といっても業務で使っている訳ではなく、あくまでブログ等に掲載する用途。
大量にPhotoshopで現像するような場合は明らかに向いていないデバイスだと思います。

MacBook Pro 13インチ 2013 late でPhotoshopによる現像などしていた時期もありましたが、あれよりはずっと快適に現像可能です。
手元にある、MacBook Pro 14インチ M1 Proと比べると、亀のように遅いですが、作業としてできなくはないです。
数枚程度、ブログで使う写真を現像する分には、全く問題ありません。

以上。
→つまり、上記くらいの用途であれば、十分にカバーできる性能があります。

MacBook 12インチ 2017の”良い”ところ

本体の軽さ(920g)

どこにでも持っていけるサイズ感です。

シンプルなデザイン

デザインもシンプルで場所を選びません。
ここでは多くを語りません。感じてください。

電源の取り回しの良さ

PDですらない、スマホのアダプタ等でのUSB充電であっても、本体の充電が可能です。
使いながらだと流石に少しずつ減っていきますが、画面を閉じて使用していない時だと、普通に充電できます。
(10w程度でも充電できました)

今のPCは、最低でもPD30Wくらいはないと電源として認識されない機種もあるので、
充電できる許容範囲が広い事はメリットだと考えます。

中古・ジャンクのコスパの良さ

このMacBookを、中古で16000円で購入できたことに感謝したいです。

どう考えてもコストとしてそれ以上が掛かっている製品であるのはもちろんのこと…
Retinaディスプレイと、バックライト付きフルサイズキーボードとトラックパット…と考えた時に、とてもじゃないですが16000円以上の価値があるのでは…と思います。

テキスト入力端末としての素体の良さ

これはポメラに近い何かでは…?
とまで思い始めました。

ポメラは小説家等御用達の、テキスト入力に特化したデバイスです。

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このデバイスの良いところは「テキストしか入力できないこと」なのですが、
MacBook 12インチも、似たような性質があると思います。

ゲームは当然まともにできないし、動画を見たりするなら無理にMacBook 12インチで見る必要も無さそう。

ブログ制作においては、必要十分な性能があるので、他の事にうつつを抜かさずに、作業用のマシンとして割り切って使うことで、執筆に集中できるというものです。

MacBook 12インチ 2017の”良くない”ところ

キーボードの打鍵音

私は、キーボードにはある程度人の方で慣れていくものだと考えています。
機械には限界があるので、ある程度人間の寄り添いが必要です。

MacBook 12インチ 2017のキーボードには、寄り添うことで大量の文章を打っても疲れないようにはなります。
しかし、どうしようもないのが”打鍵音”です。
こればっかりは、キーボードの特性上どうしても多少は出てしまいます。

静かな喫茶店や、音を出しづらい所でのタイピングは、気を使うかもしれません。

性能が低く、マルチに使えない

そもそものCPU性能が低く、マルチな作業に使うのが困難です。
記事を執筆しながら、Photoshopを軽く弄りながら…くらいならまで良いですが、それ以上の何かをしようとすると、急に性能が足りなくなります。

メモリ16GBのモデルであれば問題ないのかもしれませんが、開発等に使うのは難しいと感じました。
iPhoneアプリの開発等にもし使いたい場合は、エミュレーター等は性能的にも使えないと思うので、実機でデバックをするなど、方法を検討しなければなりません。

動画編集などもってのほかです。
時間がいくらあっても足りないと思うので、M1系のMacを検討した方が良いでしょう。

最新のMacOSに対応していない

Venturaが最後にサポートされるOSとなっています。
スペック的には、MacBook Air 2018や2019あたりとそこまで変わらないと思うので、できればSonomaあたりまではサポートして欲しかったです。

今後やりたいこと

ケース探しの旅

いつも長い旅になるのですが、MacBookの12インチは色々と情報が出揃っていると思います。
シンプルで嵩張らないケースを探しています。

OpenCore-Patcherによる延命

既にMacOSの最新版からは対応を外されており、Venturaで余生を過ごすことが運命付けられています。
しかし、有志がオープンソースにて、無理やり最新版のMacOSを入れるツールを出しています。

これによって、セキュリティアップデートすら提供されなくなったとしても、使い続ける事ができます。

MacBook 12インチのジャンク漁り

例えば、液晶割れの12インチでメモリが16GBのものを探してニコイチしたり、微妙に液晶側の角にぶつけた跡があるので、OraOraとかで上半身が無事なものを買ってきて移植したり…など、検討中ですが、今のコンディションで十分すぎるので、飽きてきたら検討します。

まとめ

2024年に新たに買う必要性は、基本的にはありません。
ただ、920gの軽さや、性能が低い事を受け入れた上で、中古やジャンクで価格が下がっているものを購入するのは、良いと思います。

「実用性」と「ガジェットとして魅力的」な事は、同居しません。
MacBook 12インチ は、「ガジェットとして魅力的」な端末です。

まだまともに動く珠があるうちに、入手してみても良いのではないでしょうか。

補足

折角購入するのであれば、MacBook 12インチ 2017がおすすめです。
MacBook 12インチ 2015、2016モデルは、CPU性能が低く、体感できるほどにモッサリしていますが、2017年モデルでは大幅に改善しています(2015年版の1.5倍程度の性能が出ているようです)

それでは。