はじめに
皆様、PCを修理したくなる事が、月に1度はあると思います。
私は最近その発作が強く出ていて、家に壊れたPCがあるにも関わらず、秋葉原で壊れたPCを買ってストックする習性があります。
今回は、DELL Vostro 5990 のジャンクを 秋葉原のOraOraで購入しました。
ここは、SSDとメモリ刺せば動くような優しいジャンクもあれば、マザーボードのチップをリボールして付け直さないと通電すらしないものまで、多種多様なジャンクで溢れています。
今回は、以下のスペックのPCを15000円で購入できました。
DELL Vostro 5990
スペックはこちら。
画面サイズ | 15.6インチ |
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解像度 | 1920×1080 |
CPU | ・Core i5-10210U |
メモリー | ・16GB |
ストレージ | ・256GB SSD |
グラフィックス | ・UHD |
幅×奥行き | 356.6×237.1mm |
厚さ | 17.2mm |
重量 | 最小1.66kg |
バッテリー | 3セル 42Whr |
ジャンク理由
キーボードのバックスペースキーが家出している。
交換用キーボード
DELL Vostro 5990 キーボード交換
今Vostro 5990のキーボード破壊されジャンクを購入しようとしている方。
まずは落ち着いてパンツを履いてください。
キートップだけならOKです。
キーボードをアッセンブリー交換しようとしている変態の方は、以下画像を見て興奮を沈めた後、よくよく検討してください。
プラリベットでガチガチに固定されとる
このプラリベット、キーボードと筐体を完全に固定してくれています。
キーボードアッセンブリーを交換するには、この人たちを分離させないといけません。
プラリベットの外し方
まず、はんだごてを使って、リベットの頭部分を溶かします。
間違って、他のところ(特にフラットケーブルなど)を溶かさないように気を付けながら作業をします。
ちなみに、ここに到達するまでマザーボード含めすべてを分解する必要がありますが、
そこまでは何も見らずにいけるレベルの人向けです。
いけるレベルではない人は、一度おちついてジャンクについて考える時間を作ったうえで挑戦したほうが良いです。
キーボード取り付け(交換)
むりやりはめ込みます。
いくら頭を溶かしているとはいえ、中々入りずらいです。
少したわませながらだと上手く入るかもしれません。
プラリベット 再溶接
こちら、接着剤を使う方などもいらっしゃいましたが、せっかくはんだごてが温かいので、
このままプラ溶接をすることにしました。
とにかく、これが地味で大変な作業。
プラ溶接用のアイテムなど無いので、結束バンドをはんだごてで溶かしながらキーボードを固定していきます。
(形容しがたい臭いがするので、換気しながらを推奨)
接着剤でつけてもよいのですが、万が一次の分解が発生するケースを考えると、分解しやすく実績がある
プラリベットでの取り付けが合理的だと判断しました。
さいごに
まさかキーボードがプラ溶接でガチガチに固定されているとは思いもしませんでした。
初めての溶接済キーボードの交換だったのですが、余計な部品を溶かさないように気を遣うだけで、特に作業としては難しくありません。
ただ、単純に溶かすだけの作業を100回くらいさせられます。
キーボード取り付け後は、プラリベを打ち直す作業が始まります。(もちろん100か所くらい)
精神力を試されますが、修理自体はキーボードアッセンブリーが3000円くらいで、
あとははんだごてと結束バンドがあれば作業できますので、費用対効果はかなり高いと思います。