RX480→GTX1080

MagicConnectが重い(遅い)人はグラボを買え!

再び緊急事態宣言

2021年1月8日より、再び緊急事態宣言が発令されました。
IT技術者の諸兄は、既に在宅ワークに勤しんでいる方も多くいらっしゃると思います。

Kixiもそんな一人ですが、会社指定のリモートツール(MagicConnect)が異様に重い。
Excelで図をお絵かきするのが最近の仕事なので、カーソルが飛びまくってExcelのオブジェクトの設置にイライラする日々でした。

重い原因探し

Mac版は論外

現在、MagicConnectはMac版も出ていますが、Mac版は控えめに言って使い物になりません。
想像を絶する重さです。

使用したMacは下記モデルなので、より新しいモデルであれば快適である可能性は0ではありませんが、なんかそんなレベルの重さでは無かったので恐らくWindowsと通信方法や画面の描写方法が違うのだと思います。
差分での描写ではなくて、全量通信しているのでは?と思わせる重さでした。

結局、Macの登録は解除して、Windowsで使う事にしました。

Windows版は、GPUに依存

KixiのPCのスペック

CPU i7-4790
Memory DDR3 16GB
Graphic 1 iGPU(CPU内蔵GPU)
Graphic 2 Radeon RX480 8GB(例のグラボ)
SSD 480GB (SATA 6G)
display 4K (43インチ)

詳細は省略しますが、大体こんな感じ。

考察した結果、GPUまわりがあやしい…

RX480(例のグラボ)には映像出力端子が無いため、iGPU(マザボの端子)のDisplayPortを使っています。
ここにボトルネックがありそうな予感がしてきました。

RX480→GTX1080

この②と③を経由する事で、重さに拍車が掛かっている疑惑が…。

グラボを買う前に…2021/11/20追記

アクセス解析を見ると、検索でこのページへ辿り着いている方がかなりいらっしゃいました。
まずは、最低限設定値を変えてみて改善するか確認頂きたく思い、追記しました。

いきなりグラボを買う前に、下記を試してください!
なお、なにかあっても対応できるように、リモートではなく、出社時などに直接操作してください。

ホストPCに、チップセットドライバが当たっている事を確認

まず、ホストPC(職場のPC)に適切なドライバが当たっている事を確認します。
ありがちなのが、チップセットドライバのバグなどで、操作がカクついたり…いきなり落ちる場合もあります。

何のチップセットが乗っているか分からない方は、何も考えず「インテル® ドライバー & サポート・アシスタント」を入れてドライバ更新をしてみてください。
※RyzenCPU(APU)を使っている方は、ご自分で調べてみてください。
※会社のルールで、勝手にソフトをインストールできない場合もありますのでご注意ください。

ホストPCの省電力設定を確認

大抵のPCは、使っていない時に省電力モードになって、CPUの周波数を落とします。
その際に操作をするともっさり感じる事もあります。

リモートで使っている以上、電源繋ぎっぱなしだと思うので、PCの省電力設定を「高パフォーマンス」にしてあげてください。
→コントロールパネルの電源オプションから変更できます。

インテル® グラフィックス・コマンド・センターを入れて、省電力周りの設定を弄ってみても直る可能性があります。
→入れ方は「こちら」※ストアから入れる必要がありそうです。

外部GPUが乗っている場合、ドライバの最新化

外部GPUが乗っている端末、特に、IntelのCPU内蔵GPUと、AMDやGeForce等のGPU両方積んでいるPCの場合(ハイブリッド)は、
外部GPUのドライバを最新化する事で改善する場合があります。

→画像処理など、描写に負荷が掛かる処理をした場合自動で切り替わり、その際に不具合が出ている可能性があります。

以上、3点は最低限確認した上、もし治らなければグラボのスペックや環境が原因かもしれません。

グラボを変えました

例のグラボ(RX480)に出力端子は無いため、新しくGPUを買う事に。
(米粒より小さいチップをハンダ付けすれば、HDMI出力できるらしいですが、面倒なので買い替えます)

自作PCオタクの諸兄なら分かると思いますが、構成を変更する時=スペックを上げる時なのです。

別に、GTX1030くらいでも用途としては問題なさそうでしたが、どうせ変えるならハイエンドグラボ。
しかし、最新のは高いので、一昔前に性能が上がって一気に人気になったGTX1080へ更新することにしました!

2016年と発売は古いですが、RTX2070と同等の性能が出るらしく頑張れば2万円前半から狙えるため、非常にコスパが高いグラボです。

取り付け後

写真は面倒なので撮ってませんが、かなり大きいサイズなので取り付けには神経を使いました。

効果は?

確実に速くなりました。
MagicConnect上で何か操作した際に、GTX1080の使用率が最大で20%近くまで上がる事を確認しました。
GTX1080で20%という事は、恐らくiGPUでは相当な負荷だったと思われます。

実際に、操作感も以前より軽くなった気がします。

先程の図もExcelで試しに作ってみたものですが、あれくらいのものなら普通に一瞬で作れるくらいの応答速度になっています。
さすがにローカルと同等とまではいきませんが、実用レベルにはなった気がします。

最後に

混む時間帯にMagicConnectが使えていないので、本当の原因がGPUか確定はできていないのですが、以前はどの日でもどの時間帯でも重かったので、改善はしていると思います。
もしRDPで重い人。MagicConnect等、内部的にRDPを使っているソフト等で動作に難がある人は、グラフィック性能がボトルネックになっている可能性があります。

特に、4K環境の人は試してみる価値があると思います。

それでは。