Sony FE 85mm F1.8 レビュー
Sony FE 85mm F1.8を購入したので、レビューを行いたいと思います。 実は先日友人から格安でフルサイズミラーレス一眼「SONY α7」を譲って頂き、マウント変更に伴って、AFが使える単焦点を一本くらい持っていてもいいかなーと思って購入に踏み切りました。
SONY α7とは
フルサイズセンサー搭載のミラーレスカメラ。 画素数はCanon 5D mark3と同等(若干上)。 ミラーレスのくせに位相差AFを搭載するなど、技術的にも尖っているカメラ。 瞳AFなど、ポートレートやコスプレ撮影に有用な機能が搭載されており、動体撮影以外のスペックは必要十分。 (今まで使っていた初代5Dと比べると雲泥の差) というわけで、新しいメインカメラになったα7の晴れある純正単焦点一本目となりました、「FE 85mm F1.8 SEL85F18」のレビューをしたいと思います。
SONY FE 85mm F1.8とは
開放F値1.8の大口径中望遠単焦点レンズ。 85mm単焦点は「ポートレートレンズ」として、非常に高い描写とボケが期待できますね。 「FE 85mm F1.8 SEL85F18」は2017年3月24日に発売された、最新のレンズなので、まだ少ないこのレンズのレビューの一端を担えたら幸いです。
SONY FE 85mm F1.8 レビュー
初代α7で使用。 時間が無くて、夜のふくろうカフェで撮った写真がメインになります。
※イベントで撮影してきたら、その写真も追加します。
SONY FE 85mm F1.8 作例
秋葉原 フクロウカフェ 「アウルの森」
(ブログへの掲載許可は得ております) かなり薄暗く、開放で撮ってもISO3200~6400の間を行き来していました。 AFは、スムーズに無音で合焦します。 瞳AFはふくろう相手に反応しませんでしたが、AFエリアワイドで概ねピントはOK。 迷う場合はAFエリア選択か、MFモードで撮影する事になりそうです。 AFワイドで手前に物があったら、何が何でもそちらに合わせようとするので(AFの仕様上当たり前だが)、そういった画作りをする場合は細かくAFのエリア指定をするよりMFへ切り替えた方が早い。
秋葉原 街中スナップ
完全に日か沈んだ後なので、やはり高感度での撮影を余儀なくされました。 しかし、秋葉原は明るい街。 ISO3200以下が大半だと思います。 全てF1.8で撮影しました。
コスプレ撮影
85mm f1.8で人を撮るとどれくらいボケるのか撮りに行ってきました。 ハイスピードシンクロが使えるストロボが手元に無かったので、ストロボも無し、レフ板も無しです。 おかげで、顔が暗くなりました…。 (これでも現像でかなり持ち上げたほう) せめてレフ板的なのを持っていけば良かった…(無料で借りれたっぽい)
右上の影みたいなエリアは、オッサンの足が写り込んでいたのをフォトショップで処理した際に残ったものです。 作業が雑なのでこうなります。
※2017/05/13 追加
※許可頂けた順に載せていくので、コスプレ撮影の作例も増えていく予定です。
Sony FE 85mm F1.8 の使用感
軽量で、無音のAFで、出て来る絵はやはり単焦点。 Canon、Nikonのレンズより後発な分、EDガラスを使用し、色収差などの光学補正も他社より高い(らしい)。 MFで使用する場面も何度かありましたが、ピントリングが安物のレンズとは一線を画する操作性でした。 要するに、物理的にレンズと繋がっていない訳ですけれども、操作性はほぼ物理MF。 Canonの50mm F1.8 STMとは雲泥の差です。(価格もかなり違いますが) ちなみに初代α7だと、レンズ横にあるボタンがカスタマイズできないトラップがあるので注意してください。 ※α7iiからカスタマイズ可能になっています。 初代α7の場合はフォーカスホールドボタンとしてのみ機能します。
Sony FE 85mm F1.8 の画質
もう作例を見ての通りです。 α7のピント精度の高さと、85mmF1.8のスペックでは、ポートレート、コスプレ撮影では敵なしだと思わせてくれます。 (ただし、混み合うイベント会場や狭いスタジオでの撮影や大型合わせなど、画角に合わない被写体は避ける潔さが必要です。撮りたければレンズを交換する事になります) ピントが合った位置は当然シャープなのですが、急にボケ過ぎないので自然な写真に仕上がります。 また、ボケの質も煩くない部類に入るため、透明感のあるライティングの撮影と相性は良いと思います。 一部の条件で、ぐるぐるボケに近い描写を見せることもあります。 他の85mm単焦点の選択肢が軒並み10万超えの中、ここまでの描写をこの値段で出してくれる純正レンズは非常に貴重なものだと思います。
Sony FE 85mm F1.8 の質感
こんなに軽いのに金属鏡筒で、ピントリングまで金属です。 最近のピントリングはゴム製が多く、特にSonyレンズのゴム製ピントリングは白く劣化する傾向にあるので純粋に嬉しい仕様ですね。 (付属のレンズフードはプラスチックです) 所有欲を満たしてくれる良いレンズだと思います。
まとめ
SonyのFEレンズは確かに高い。 「FE 85mm F1.8 SEL85F18」が出るまで、Sony製のEマウント85mm単焦点の選択肢は「FE 85mm F1.4 GM SEL85F14GM」だけだった。
[これが、一気に庶民にも手が届く価格になった訳だ。
フルサイズで85mmでf1.8とか、十分すぎるほどボケるし、開放から使える鋭い描写だ。
更にレンズ単体としてではなく、α7シリーズの瞳AFや高精度な顔認識を使って”楽に”撮影できる。
つまりピントはカメラに任せて、AFエリアを気にせず構図に専念できるのは、レフ機と比べて大きなアドバンテージであるように思います。
それでは!