【感想】DIC川村記念美術館へ行ってきました【2025年休館予定】

DIC川村記念美術館とは

DIC川村記念美術館

千葉県佐倉市にある美術館で、モネやピカソ等巨匠を含む100点以上の展示がされている、企業が所有している美術館。

1990年開館し、以降35年に渡り運営されてきましたが、来年3月から運営母体のDICの業績不振に伴う株主の意向などから、休館の知らせが出ている状況です。

その美しい景観や、美術品を収容するにあたっての環境の良さ、建物の良さなどから、休館を反対する署名が40000件以上集まるなど、まさに今盛り上がりを見せている美術館です。

美術品の売却も噂されており、前澤友作が美術品の買取について言及するなど、ネットでも話題になっています。

DIC川村記念美術館 感想

アクセスについて

正直あまりよろしくはありません。
佐倉駅からのバスは1時間に一本、無料の送迎バスがあるものの、近くに駅などはありません。

車での来館がメインになるでしょう。

逆に、自家用車があれば東京からも1.5時間程度で、丁度良いドライブ先だとは思います。
無料の駐車場も基本的に空いています。

周辺の景観について

DIC川村記念美術館 周辺の景色・景観

中央に大きな池があり、木々もメンテナンスされていて綺麗な公園のようです。
所々にベンチがあるため、ゆっくり散歩するのもオススメです。

DIC川村記念美術館 広場

DIC川村記念美術館 広場 ピクニック

結構広大な広場がありましたが、1組だけレジャーシートを敷いてピクニックをしていました。
意外と穴場かもしれません。

遠くには、DICの工場が見えて、時折職員?が通りかかる所が見えます。

紅葉のシーズンだと、もっと綺麗な景色が広がっていそうです。

DIC川村記念美術館 草木

DIC川村記念美術館 池

鳥もいて、大きい望遠レンズを構えた人が撮影に来ていました。

DIC川村記念美術館 池 鳥

DIC川村記念美術館 池 鳥 尻

公園として考えても、美しくて良い場所だと思えます。

建物について

DIC川村記念美術館 入り口

入り口は円柱上の所なのですが、内部はかなり広大です。
光を取り込むような構造の展示室があり、この場所ならではだと思いました。

館内は撮影禁止のため、写真はありません。

展示物について

モネやピカソなどが買いた絵画や、彫刻なども展示されています。
常設だけでもそこそこのボリュームがありますが「西川勝人」の企画展のボリュームもそこそこ多かったです。

現代アートの難しさを肌で感じました。
※なぜそれを作ろうと思ったのか謎 みたいな展示が多かった。

茶室について

予約制の茶室が、何故か美術館の展示ルートの途中にあります。
800円/1000円のセットを選べて、抹茶と和菓子が付いてきます。

中央の池を臨みながら、お茶を飲むことができます。

レストランについて

混み具合

まず、10時ごろには着いていないと平日でもスムーズには入れません。
(10時に並んでいれば、すぐに入れました)

11時ごろから満席になって整理券が配られ始めます。
整理券での受付はタブレット端末が置いてあり、QRを読み込むことで、別の場所で待つこともできます。

とにかく最近は(閉館が発表されてから)混みが凄いらしく、通常のコース料理などは廃止され、カジュアルなコースのみの対応になるなど、影響が出ているようです。

ランチ利用

折角なのでコース料理にしました。
肉の質などは素晴らしかったのですが、個人的にはあの価格帯(3900円でした)であればパンのお代わりは無料にしてほしかったです。※50円掛かります。

DIC川村記念美術館 レストラン 前菜

DIC川村記念美術館 レストラン メイン料理

カフェ利用

DIC川村記念美術館 カフェ利用 紫芋のチーズケーキ

DIC川村記念美術館 カフェ利用 ほうじ茶のブリュレ

空間としては素晴らしい所なので、混雑さえ解消してくれれば…と思います。

10時頃に行った際は、ほぼ並ばずに入れましたが、11時ごろになると満席になって整理券が配られ始めます。

料理もコース料理など回転があまり良くないので、長時間待つケースもあるようです。

最後に

芸術に造詣が深くない私でも、展示の規模の多さや建築物の良さは分かりました。

また周辺の広大な開けた空間を散歩できて気持ちよかったので、できることであれば、このまま残して貰うのが理想的ではある思います。

ただ、一般企業が維持するのは確かに大変だろうと思います。
750点もの美術品があり、時価としても数十億円相当にあたるものを、慎重に管理するのは手間暇掛かることでしょう。

実際に展示を回る間も、警備員や学芸員のようなスタッフがかなりの数立っていました。人件費だけでもバカにならないはずです。

このような場所を黒字化するには、大変な苦労もあると思いますが(母体会社の方が黒字化すれば良いのかもですが)なんとか上手く続いて欲しいと願うばかりです。