PS3 YLODをドライヤーで修理

IMGP0004[1]
初期型PS3 60GBです。(HDDは80GBに換装)
HDDを抜いた本体を譲っていただきました。
なにやら起動しないらしく、症状を調べてみるとYLODと呼ばれる故障のようです。
高温と低温に晒され続けた基板内の極小の半田にクラックが入り、通電できない経路が出てくる事による故障。らしい。
ドライヤーで排気口から内部を加熱する事で一時的に治る とか言う情報があったので試してみました。
よく知恵袋とかで○○分加熱したけど治らなかった!その後〇〇分加熱したけどまだ治らなかった!とか書いている人がいますが、これは時間の問題ではありません。
要するに、半田が溶けるか又別の要素でか分かりませんが、半田のクラック部分に電気が通るようにする事で治るのです。
つまり、大事なのは温度であって、必要に応じて内部を加熱する必要があります。
もちろんヒートガンで確実に半田を溶かした方が長持ちするのは言うまでもないですが、道具から揃えるくらいなら買い替えたほうがいいかも。
とりあえず大量につまった内部のホコリを除去します。
掃除機やブロワー、エアダスターなんかがあったら捗るかも。
IMGP0003[1]
これ以降の画像を撮り忘れましたが、基板むき出しになるまで分解して掃除しました。
CPUグリスは手持ちじゃ足りない気がしたので放置し、綺麗になったパーツで組み直しました。
組み立て終わったらHDDを抜いて、空気の取り入れ口的な穴を上に向け、排気口に向けてひたすらドライヤーの温風を流すだけ。
必ずヒートシンクが見える穴から温風を入れてください。それ意外の穴からだと熱伝導率が落ちるし、構造上直接ブルーレイドライブに温風を吹きかける事になります。
その状態で上を向いている空気の取り入れ口的なプラスチック部分がかなり熱くなっても5分以上は熱し続けます。
PS3の裏面がまともに触れない程熱くなったら、ドライヤーを止めて冷却します。
別に温かい状態で起動を試してもいいですが、温度エラーのせいで結局起動できません。
その後、普通に起動して3日経ってもまだ稼働しています。
ホコリを除去してからはファンの回転数も落ちていて、安心感はありますが結局の所応急処置の域を出ません。
少なくとも再発するまではこのまま使っていこうと思います。
それでは!