早いもので、社会人一年目が静かに終わりを迎えました。
福岡から名古屋、名古屋から東京と慌ただしく移動した去年の春をまるで昨日の事のように思い出します。
地獄のような新入社員研修を今年の新入社員がさせられているかと思うと涙が出そうですね。
このろくでもない一年を振り返ってみようと思います。
第一の試練【新人研修】
まさか技術者になろうと入社して、営業でするような研修を受ける事になるとは思いませんでした。
例えば、
街中を歩いている人に声を掛けて、会社と自分の紹介をする
(ノルマ50人/日)
これは精神を病みます。
サインを貰わないといけなくて、基本的にまともに取り合って貰えません。
警察を呼ぶなんて言われた事もあって、完全にメンタルトレーニングと化してました。
アポ無しで全然知らない会社に行って、新規事業の説明をする
大抵門前払いでした。
説明用のスライドも自分で用意したのですが、結局ほとんど使えずにパンフレットを渡して去るに留まりました。
名刺交換の数で新入社員内で順位付けが行われる謎のミーティングもありました。
後半は諦めて、YAMAHAに行ってピアノ弾いたりしてました。
(事業の説明は一応したので、研修内容には沿っているはず)
あと公園でのんびりしていました。
結局、技術的な研修はほとんどありませんでした。
東京編【超大手のシステム改修編】
東京に行きたかったので、特に何も考えずに東京勤務3人目として人柱になったのですが、いきなり別会社へ売り込まれます。
超巨大な開発室へ連れて行かれ、入社して3ヶ月も経っていない素人1人に、アプリのアップデート対応をが丸ごと投げられます。
(スケジュールは完全に僕1人に振られていて、二年目の人でもそのスケジュールだと厳しいとか言ってました…)
概要定義以降の「基本&詳細設計→プログラミング→テスト(単体、結合、システム)」まですべて僕に振られていて目眩を覚えました。
ちなみに、対応は商品追加でした。
ここ何年も変更が無かったようで、追加時は街中のいたる所で広告を見かけてその点は嬉しかったです。
結局そのプロジェクトが上手くいく訳も無く、東京支部で別の案件に携わる事になります。
東京編【終わらない調査】
小さなシステムでもいいから完成させて経験値を積む、みたいな夢は儚く散りました。
またもや巨大なシステムで、しかも現行の仕様書が無い。
コンパイル前のソースはあるけど、それが本当に最新かどうかも分からない。
バッチは動いているけど、どれが使っていてどれが使っていないのかも良く分からない。
DBの定義書も信用できない。
いきなり何も見えない洞窟に放り込まれて、一度も岩に接触せずに出てこい みたいな無理難題感を感じます。
この現行調査は、現在協力会社さんと協力しながら紐解いています。
システムの引き継ぎの際は、みなさん注意してください。
引き継いだ資料が信用できるかどうかを、必ず引き継ぎ期間中に明らかにして、分からない所を聞いておかないと、かなり面倒な作業をする事になります。
最後に
一年前には想像もしていなかったような経験をしてきました。
プログラミングなんて殆どしなくて、ドキュメント制作ばかり。
でも、実際にコーディングするよりもこちらの方が楽なので、とりあえずはやっていけそうです。
今では、2つあるオフィスのどちらに行っても良くて、好きに残業もできて、残業代も全て入ります。
別会社の人と作業のスケジュールを立てたり、ドキュメントの仕様について提案したり、自らプレゼン?みたいな事を行ったりと、プログラマというよりはSE寄りな作業をさせてもらっていて、楽しくも嬉しくもないけど、充実した日々は送っているのかもしれません。
そんな僕の夢は働かない事です。
もしまとまったお金が入ってきたら、きっとニートになります。