けものフレンズ 「もりのおんがくかい」へ行ってきました。

けものフレンズ もりのおんがくかい 感想

けものフレンズ もりのおんがくかい 感想
友人が運良くチケットに当選したため、ノコノコ付いていきました。
奇しくも当選した友人は東京生活最終日でした。

東京オペラシティ

けものフレンズ もりのおんがくかい 感想 東京オペラシティ
新宿から一駅。
都会のただ中にある、見るからに金の掛かってそうな建造物です。
森要素はゼロです。
初台駅には、大量のフレンズ達が集まっていましたが、彼らも特に一体感は無かったです。

もりのおんがくかい 感想

演奏について

結論から言うと、素晴らしい演奏でした。
特にけものフレンズのBGMはオーケストラとの親和性が高く、アニメを一周しか見ていないKixiでさえもほぼ全ての曲のシーンが脳裏に浮かびました。
クラシックコンサートのような堅苦しさは無く、指揮者がずっとニコニコしながら指揮していたのが印象的です。
謎の三味線プッシュはあったものの、さすがにプロなので演奏のバランス、曲のイメージが崩れるような事も無くレベルの高いアレンジを楽しめました。

箱について

ざっと見回して1000人~くらいが入る箱でしょうか。
コンサートホールなので、天井が高く非常に音の通りは良いです。
Kixiは二階席だったのですが、横向きの二階席だと楽器隊が正面では無く、右側(又は左側)になるように座る事になります。
オーケストラなので、スピーカーなどで音を均等化もしていないため、普通に座っていると左右の音量バランスが偏ります。
席ばっかりは当選制なのでどうしようも無いですが、正面に座った方が耳は幸せになれるかもしれません。
しかし、二階席も悪い事ばかりではなく、障害物が無いため演奏の様子が非常に見やすいです。
とくに指揮者はずっとニコニコしながら楽しそうに指揮しているので、見ていて幸せな気分になれました。

プロジェクションマッピング?

プロジェクションマッピングみたいな、光を使って壁に模様を描いていた装置がありまして、雨のシーンでは雨を、セルリアンのシーンではセルリアン?っぽく壁を光らせていました。
天井は見上げるほど高いので、その分、広い範囲に映し出されて綺麗でした。

客層について

すごく個人的なところで恐縮ですが、隣に座っていたお兄さんが全く興味なさそうで、演奏中も寝ていました。
あと、トイレに行く度にぶつかってきて、せっかく貰った冊子が曲がってイライラさせられました。
周りを見渡しても、そんな人は他に見えなかったので、Kixiの悪運の強さを発揮したと思って妙に納得しました。

演奏後

演奏終了後のスタンディングオベーション。
ほぼ満場一致で立ち上がり、拍手が沸き起こりました。
ホールに入る前の一体感のなさは鳴りを潜め、全員フレンズ化していました。
奏者の最後の一人が退場するまで、ずっと拍手が続きました。

オーケストラで無ければ伝えられないもの

オーケストラなので、通常のライブとは違いマイクは一切ありません。
演奏者と観客を繋ぐものに「言葉」は一切ありません。
楽器から出せる「音」と指揮者、奏者の表情、ジェスチャーくらいなものです。
ただ、言葉が無くても、あれだけ何かを伝えられることが分かっただけでも、行った価値はありました。
演奏中も、けものフレンズらしく「褒める」姿勢や、肯定する様子が伝わってきてすごく良かったです。
曲が終わったら、指揮者は指揮台からわざわざ降りて、端から端まで奏者に拍手を送るようジェスチャーして回ります。
演奏した人と握手をします。
そんな優しい世界が垣間見れました。
これは、おそらくアニソンライブでは得られないものです。
「どうぶつビスケッツ」のライブに行ってもきっと得られないもの。
会場の一体感とあの空気感は、あの場所、あの時間にしか存在しないものだと思うと、行ってよかったと思いました。
以上、もりのおんがくかいでした。